2025.03.26 高知県での犬のフィラリア対策について|フィラリア予防の重要性と適切な予防期間
南国市を含む高知県では、現在も犬のフィラリア症の発生例があることをご存じでしょうか?フィラリア症は、蚊を介して感染する寄生虫による病気で、一度発症してしまうと治療が難しく、場合によっては命を落とすこともあります。
しかし、この病気は適切な予防を行うことで100%防ぐことが可能です。そのため、フィラリア症の危険性を正しく理解し、忘れずに予防することが大切です。
今回は、高知県でのフィラリア予防の適切な期間や、予防薬の選び方などについて詳しく解説します。
■目次
1.フィラリア症とは?
2.高知県での適切なフィラリア予防期間
3.フィラリア予防薬の種類と選び方
4.なぜフィラリア検査と健康診断が重要なのか?
5.フィラリア感染症例と治療の難しさ
6.なんごくアニマルクリニックのフィラリア予防へのアプローチ
7.まとめ:大切な家族を守るためのフィラリア予防
フィラリア症とは?
フィラリア症とは、「フィラリア」と呼ばれる糸状の寄生虫が犬の体内に入り込み、最終的に心臓や肺の血管に寄生する病気です。この寄生虫は蚊によって媒介され、犬の血流に乗って成長します。
感染初期にはほとんど症状がありませんが、成虫が増殖し、心臓や肺の血管が詰まることで、以下の症状が見られます。
・咳や息切れ
・食欲不振
・体重減少
・運動を嫌がる
・腹水が溜まってお腹が膨れる
重症化すると、血流が阻害されて臓器不全を引き起こし、最悪の場合命を落とすこともあります。
フィラリア症は一度発症すると治療が非常に困難であり、完全に治すことができないケースもあります。そのため、「かかってから治療する」のではなく、「かからないように予防する」ことが最も重要です。
高知県での適切なフィラリア予防期間
フィラリア症の予防は、蚊が活動している期間に合わせて行う必要があります。地域によって蚊の活動時期は異なりますが、南国市を含む高知県では、5月から11月末(または12月初旬)までが予防期間とされています。
「夏だけ」「数ヶ月だけ」の予防では不十分であり、予防期間を守らないと、それまでどんなにしっかり予防していても感染するリスクがあります。フィラリア症は予防薬によって100%防げる病気ですが、1ヶ月でも予防を怠ると感染の可能性があるため、期間を守って継続することが重要です。
また、高知県の温暖な気候では、蚊の活動が長期間にわたるため、予防期間の管理がより重要になります。確実に予防するためにも、動物病院での指導を受けながら適切な期間の予防を徹底しましょう。
フィラリア予防薬の種類と選び方
フィラリア予防薬には、以下のようにいくつかの種類があり、犬の性格や生活環境に応じて適したタイプを選ぶことが大切です。
<錠剤タイプ>
シンプルな内服薬で、比較的費用が安価です。ただし、犬によっては薬を吐き出してしまうことがあるため、確実に飲み込んだことを確認する必要があります。
<チュアブルタイプ>
おやつ感覚で投与できるため、薬が苦手な犬でも比較的飲みやすいのが特徴です。ただし、食物アレルギーがある場合は注意が必要です。
<スポットタイプ>
皮膚に直接滴下する薬で、経口投与が難しい犬でも使用できます。ただし、滴下後一定期間シャンプーができなくなる点に注意が必要です。
<注射タイプ>
1回の注射で1年間効果が持続するため、投薬を忘れるリスクを軽減できます。ただし、痛みを感じる犬もいるため、獣医師と相談の上で選択しましょう。
当院では、フィラリアだけでなくノミ・ダニや腸内寄生虫も同時に予防できる「オールインワンタイプの予防薬」も取り扱っています。複数の予防を1つの薬で済ませることで、費用を抑えつつ投薬のストレスを軽減できます。
なぜフィラリア検査と健康診断が重要なのか?
フィラリア症の予防を始める前には、必ず血液検査を受ける必要があります。もし、すでにフィラリアに感染している状態で予防薬を投与すると、フィラリアが一度に大量に死滅し、血管が詰まることで命に関わる重篤な症状を引き起こす可能性があるからです。
また、当院では3月〜5月に『健康診断キャンペーン』を実施しています。フィラリア検査と健康診断を同時に行うことで、通院回数や採血回数を減らし、犬の負担をできるだけ軽くするよう心がけています。
このキャンペーンでは「外注検査」を活用することで、院内で同じ検査を行う場合と比べて約半額で受けていただけます。検査には約10日間ほどお時間をいただきますが、肝臓や腎臓、膵臓、血中タンパク、フィラリア感染の有無など、総合的に健康状態を把握できる内容となっています。また、ご希望があればオプションとして心臓病や炎症の有無、ホルモン異常のチェックも可能です。
検査結果だけが郵送されると「これで大丈夫なのかな…」と不安に感じる飼い主様もいらっしゃるかもしれませんが、当院では獣医師がしっかり結果を確認し、必要なコメントを添えてご自宅に郵送いたします。ご不明点がございましたら、お気軽にお電話などでご相談いただけますので、安心してご利用いただければと思います。
さらに、予防薬のまとめ買い割引も実施しております。7個以上で10%、8個以上のご購入で20%の割引となりますので、継続的な予防を考えている飼い主様にはとてもお得な内容です。
フィラリア感染症例と治療の難しさ
フィラリア予防が重要であることを理解していても、忙しさなどからつい投与をし忘れてしまう飼い主様もゼロではなく、実際に高知県南国市にある当院でも年に数件の感染例が確認されています。
前述したようにフィラリア症を発症すると、心臓や肺の血管に寄生虫が詰まり、咳が出る、腹部が膨れる、元気がなくなるなどの症状が現れます。重症例では血液の流れが阻害され、命に関わる状態になることもあります。さらに、心臓にダメージを受けると回復が難しく、治療をしても完全に元に戻すことはできません。
こうしたリスクを防ぐためにも、確実に予防薬を投与することが最も効果的かつ経済的な選択となります。
なんごくアニマルクリニックのフィラリア予防へのアプローチ
なんごくアニマルクリニックでは大切なご家族である愛犬が元気に過ごせるように、飼い主様と一緒にフィラリア予防をサポートしています!
「うちの子にはどの予防薬が合うの?」「年齢や体調に合わせた予防方法は?」そんな飼い主様の疑問や不安に、丁寧にお応えします。愛犬に寄り添い、その子にとって最適な予防プランをご提案しますので、安心してご相談ください。
フィラリア予防は、愛犬の健康を守る大切なケアのひとつです。どんな些細なことでもお気軽にご相談ください!
まとめ:大切な家族を守るためのフィラリア予防
フィラリア症は、放置すると重症化し命に関わる病気ですが、適切な予防を行うことで100%防ぐことができます。特に、高知県では5月から11月末(または12月初旬)までの予防が重要です。
大切な愛犬の健康と長寿を守るために、毎年忘れずにフィラリア予防を行いましょう。もし、予防に関して不安なことや質問がございましたら、なんごくアニマルクリニックまでお気軽にご相談ください。
高知県南国市の『なんごくアニマルクリニック』
TEL:088-863-0039