2025.10.31 犬や猫の口臭、気になりませんか?歯周病のサインと家庭でできるデンタルケア
最近、愛犬や愛猫の「口がくさい気がする…」「加齢のせいだから仕方がない…」と感じたことはありませんか?
こうした小さな違和感は、「身体のサイン」かもしれません。特に口臭や歯ぐきの赤みは、見逃されがちな歯周病の初期症状である可能性も考えられます。そのため、自己判断せず早めに原因を特定し、対応することが大切です。
今回は犬や猫の歯周病について、原因やご家庭でできるケア、そして当院の専門的な治療体制などをご紹介します。

■目次
1.こんな症状は要注意!歯周病のサインとは?
2.歯周病の原因とは?年齢・生活習慣の関係
3.ご家庭でできるケア
4.他院では難しい症例にも対応!|なんごくアニマルクリニックの歯科診療の特長
5.高齢だからといって諦めないで!|麻酔と術前検査で安全な治療を
6.まとめ|お口の健康は、全身の健康につながります!
こんな症状は要注意!歯周病のサインとは?
犬や猫の歯周病は、初期のうちに気づいてあげることで、重症化を防ぐことができます。以下のような変化が見られる場合は注意が必要です。
・口臭が強くなった
・歯ぐきが赤く腫れている
・食べにくそうにしている
・食事のペースが遅くなった
・硬いものを避けるようになった
・口元や顔が腫れている
特に「口臭」は、最も早い段階で見られる歯周病の症状のひとつです。ほかにも「食欲はあるのにごはんに時間がかかるようになった」という変化も、実はお口のトラブルが関係していることがあります。
これらの症状が進行すると、歯が抜けたり、膿がたまって顔が腫れたりすることもあるため、気になる変化があれば早めに動物病院を受診することが大切です。
歯周病の原因とは?年齢・生活習慣の関係
歯周病は高齢の犬や猫に限られた病気ではなく、実は若いうちから発症するリスクがあります。3歳を過ぎた犬や猫の約8割が歯周病にかかっている、またはそのリスクがあると言われています。これは、歯垢や歯石が日々少しずつ蓄積していくことが原因です。
また、歯みがきの習慣がない、柔らかいごはんばかりを与えている、あるいは小型犬や短頭種の猫種など、口腔内の構造上汚れが溜まりやすい犬や猫も歯周病になりやすい傾向があります。加えて、高齢になるほど症状が進行しやすく、体への負担を考慮して治療の選択肢も限られてしまうことがあります。
そのため、歯周病を予防するためには、若いうちから歯みがきや適切な食生活を取り入れ、継続的なケアを行うことが非常に重要です。
ご家庭でできるケア
歯周病の予防には、日々のデンタルケアが欠かせません。理想的なケアとしては、歯ブラシを使った歯みがきですが、「うちの子は歯みがきを嫌がって難しい」と感じている飼い主様も多いのではないでしょうか。そのような場合でも、以下のような方法で段階的に始めていくと、無理なくケアを習慣にすることができます。
<歯磨きのやり方>
①顔まわりや口もとをやさしく触ることに慣れさせる
②ガーゼや歯みがきシートで、唇の内側や歯をやさしくなでる
③触られることに慣れてきたら、犬や猫専用の歯ブラシを使用する
④歯と歯ぐきの境目を、力を入れすぎずにやさしく磨く
最初から完璧にこれらの手順をすべて行う必要はありません。「毎日少しずつ続けること」が、歯周病の予防にはなにより大切です。また、年齢を重ねてからでは歯みがきの習慣を新たに始めるのが難しい場合もあるため、できるだけ若いうちから習慣づけると良いでしょう。
なお、当院ではご家庭で継続できるお口のケア方法について、愛犬や愛猫それぞれの状態に合わせて、続けやすいケア方法をご提案しております。
他院では難しい症例にも対応!|なんごくアニマルクリニックの歯科診療の特長
歯周病が進行すると、抜歯や外科的処置が必要になることもあります。そうしたケースでは「高齢だから」「麻酔が心配だから」と他院で治療を断られてしまうことも少なくありません。
しかし、当院では他の動物病院では対応が難しいとされた重度の歯周病や、抜歯が必要な症例についても多くの実績があります。歯科専用の医療設備を備え、複数の獣医師が連携して治療にあたるチーム医療体制を整えているため、「この子にとって何が最適なのか」を飼い主様と一緒に考えながら治療を進めることができます。

「他の動物病院では不可能だった治療が、ここで受けられた」という声も多くいただいており、地域でも信頼される歯科診療を行っております。
何かわからないことやご不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
高齢だからといって諦めないで!|麻酔と術前検査で安全な治療を
「もう高齢だから麻酔は無理かも…」と諦めてしまう飼い主様もいらっしゃいますが、当院では高齢の犬や猫に対しても、安全を第一に考えた麻酔管理体制を整えています。
術前には血液検査や心臓の精密検査を行い、必要に応じて、より詳細な検査にも対応しております。そのうえで、麻酔導入時には不整脈の早期発見を含むモニタリングを徹底し、万が一異常が見つかった場合には直ちに処置を中止し、代替となる治療方法をご提案できる体制を整えています。
また、実際に10歳を超える高齢の犬や猫の治療実績も多く、15歳を超える場合でも、全身状態をしっかり確認したうえで対応することもあります。もちろん年齢や全身状態によっては、無理に治療を行わず、飼い主様と相談しながら最適な方法を一緒に検討していきます。
高齢になってから困らないためにも、日々のケアや動物病院での定期的な検査を欠かさず行うことが大切です。
まとめ|お口の健康は、全身の健康につながります!
口臭は、犬や猫の体が発する大切なサインです。毎日のデンタルケアと、必要に応じた専門的な治療を組み合わせることで、歯周病の進行を予防することができます。また、歯の健康を守ることは、食事を楽しんだり生活の質(QOL)を保ったりするためにもとても重要です。
当院では、高齢の犬や猫、他院では対応が難しいとされた症例にも、専門性の高い治療で対応しています。「もう年だから…」「治療は難しいかも…」と感じている飼い主様も、ぜひ一度ご相談ください。
飼い主様の不安に寄り添いながら、大切なご家族の健康を全力でサポートしてまいります。
高知県南国市の『なんごくアニマルクリニック』
TEL:088-863-0039
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