2026.02.13 くしゃみ・鼻水・目やに…それ、猫風邪かもしれません|冬に増える症状と対策
最近、急に冷え込む日が増えましたが、猫の体調はいかがでしょうか?
「くしゃみや鼻水が出ているけれど元気だから、もう少し様子を見よう」と思ったことはありませんか?
実は、11月から12月にかけて、猫風邪の症状で動物病院を受診される飼い主様が増加しています。診察室では「もっと早く連れて来ればよかった」と後悔される声も少なくありません。
寒さが本格化するこれからの季節は、猫風邪の発症や再発がさらに増える傾向にあります。しかし、早めに正しい知識を身につけ、対策をとることで、重症化を防ぎ、猫の健康を守ることができます。
そこで今回は、猫風邪の症状や原因、治療法、そして最も大切な予防について解説します。

■目次
1.猫風邪とは?
2.こんな症状が見られたら要注意|猫風邪のサイン
3.なぜ冬に猫風邪が増えるの?
4.治療方法
5.予防法
6.なんごくアニマルクリニックの猫の健康診断キャンペーンについて
7.まとめ
猫風邪とは?
「猫風邪」と聞くと、人間の風邪のように軽い症状で一時的なものと思われがちですが、実際にはそうとは限りません。猫風邪とは、主に「猫ヘルペスウイルス」や「猫カリシウイルス」などによる感染症で、ウイルスの種類や猫の健康状態によって症状の出方や重症度が異なります。
健康な成猫であれば、ウイルスに感染しても軽い症状で済むことがありますが、すべての猫がそうとは限りません。子猫やシニア猫、基礎疾患を抱えている猫など、免疫力が低下している場合には、重症化して命に関わることもあります。
さらに一度猫風邪にかかると、ウイルスが体内に潜伏し、ストレスや環境の変化などをきっかけに再発することがあります。見た目は一時的でも、根本的にはウイルスが体内に残り続けることがあるため、侮ることはできません。また、軽い症状だからと様子を見てしまうことで、かえって長引いてしまうケースも多く見られます。
こんな症状が見られたら要注意|猫風邪のサイン
猫風邪の初期症状は、飼い主様が日常生活の中で気づきやすいものが多くあります。以下のような変化が見られたら、猫風邪の可能性があるため注意が必要です。
・くしゃみが頻繁に出る
・鼻水が出ている(特に透明から黄色や緑色に変化した場合)
・目やにが増え、粘り気がある
・目が充血している、涙が多い
・食欲が落ちてきた
・いつもより元気がない
これらの症状が1つでも見られる場合、早めの受診をおすすめします。特に目に関する症状は放っておくと治りにくくなり、慢性的な角膜炎や結膜炎に進行してしまうこともあります。そのため、くしゃみや鼻水といった一見軽く見えるサインであっても、猫自身はつらい思いをしていることがあります。
なぜ冬に猫風邪が増えるの?
猫風邪は一年を通じて見られる感染症ですが、特に冬場にかけて発症例が増える傾向があります。その理由は大きく分けて以下の3点にあります。
<寒さと乾燥による免疫力の低下>
人と同じように、寒さにさらされることで体の防御機能が弱まり、感染症にかかりやすくなります。特に子猫やシニア猫では、その傾向がより顕著に表れます。
<暖房による室内環境の変化>
暖房を使うことにより空気が乾燥し、ウイルスが活動しやすい環境が整ってしまいます。また、鼻や喉の粘膜も乾燥することで、ウイルスに対する防御力が低下します。
<室内飼いでも起こりうる感染>
飼い主様が外出先から持ち帰ったウイルスが、衣服や靴に付着して室内に持ち込まれることもあります。また、新たに猫を迎え入れた場合、その猫がウイルスを保有していることもあるため、多頭飼育のご家庭では特に注意が必要です。
治療方法
猫風邪の治療は、主に症状に応じた内科的なアプローチが中心となります。具体的には、以下を用いて、症状を緩和させていきます。
・抗ウイルス薬や抗生物質
・免疫力を高めるインターフェロンの投与
・点眼薬や点鼻薬
ただし、治療のタイミングが遅れると、鼻づまりや目の炎症が慢性化してしまうことがあり、完治までに時間がかかることがあります。また、慢性鼻炎や結膜炎になってしまうと、日常生活にも支障をきたすことがあるため注意が必要です。
軽い症状に見えても、猫にとっては息苦しさや痛み、食欲不振などの大きなストレスになります。少しでも異変を感じたら、早めに動物病院を受診することで、治療も短期間で済む可能性が高まります。
予防法
猫風邪を予防する最も効果的な方法は、ワクチン接種です。猫用の混合ワクチンには、猫風邪の原因となるヘルペスウイルスやカリシウイルスに対する予防効果があり、感染そのものを防ぐだけでなく、たとえ発症しても軽症で済むように働きかけてくれます。

ワクチンというと子猫だけが対象と思われがちですが、成猫であっても免疫力が低下したタイミングで猫風邪を発症することがあります。そのため、定期的なワクチン接種は全年齢の猫にとって重要です。
また、新しく猫を迎える場合は、ワクチン接種が完了するまで他の猫と接触しないようにすることも重要です。基本的には完全室内飼育を心がけ、外部との接触を極力控えることで感染リスクを下げることができます。
★なんごくアニマルクリニックの猫の健康診断キャンペーンについて★
猫は体調不良を隠しやすく、くしゃみや鼻水といった症状が出る頃には、体の中で不調が進んでいることもあります。特に冬は、猫風邪だけでなく、免疫力の低下に伴うさまざまなトラブルが起こりやすい時期です。
そこで当院では、猫の健康状態を定期的に確認することの大切さを知っていただくため、期間限定で猫の健康診断キャンペーンを実施しています。
<猫の健康診断のご案内>
期間:1月5日〜2月28日
定期的な健康診断は、
・猫風邪などの感染症の早期発見
・体調変化の見逃し防止
・将来的な病気の予防や早期治療
につながります。
ご希望の飼い主様は、当院の獣医師またはスタッフまでお気軽にお声がけください。
<新しい検査項目について>
今回の健康診断では、糞便内抗原検査も実施しています。
これは、便の中に含まれる抗原を調べることで、お腹の中の寄生虫の有無を確認する検査です。見た目では分かりにくく、知らないうちに感染しているケースもあるため、健康チェックの一環としておすすめしています。
※検査をご希望の場合は、2日以内の便をお持ちください。
まとめ
冬の寒さや乾燥によって、猫風邪は非常にかかりやすい季節性の感染症です。実際に、当院でも12月中旬以降、猫風邪による来院が増えてきており、今後さらに増えることが予想されます。
くしゃみや鼻水、目やにといった一見些細に思える症状でも、猫自身は不快感やつらさを感じています。放っておくことで重症化や慢性化につながってしまうことも少なくありません。
何よりも大切なのは、予防です。猫風邪は、定期的なワクチン接種によって、発症を防いだり軽く済ませたりすることができます。
愛猫に少しでも気になる症状がありましたら、早めに動物病院にご相談ください。当院では、猫風邪の診療はもちろん、ワクチンをはじめとした予防医療にも力を入れています。初めての方や不安のある方にも丁寧にご説明いたしますので、安心してご来院ください。
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