2025.05.12 高知県・南国市で子犬・子猫の診療ならいつでもご相談を|新しい家族を迎えるためのポイント完全ガイド
新しく子犬や子猫を家族に迎えることが決まったら、楽しみで胸が躍る一方、「ちゃんとお世話できるかな?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか?
子犬や子猫を迎えるということは、ただ可愛がるだけでなく、その命を守り育てていく大きな責任を引き受けることでもあります。健康管理や日々のケア、そしてしつけの知識が必要になるからこそ、飼い主様には正しい情報と準備が求められます。
今回は、当院で数多くの子犬や子猫を診療してきた経験をもとに、新しい家族を迎える準備から健康管理やしつけの基本など、知っておきたい大切なポイントをご紹介します。
■目次
1.子犬・子猫を迎える前の準備
2.子犬・子猫を迎えた直後の健康管理
3.子犬・子猫の基本的なケア方法
4.よくある子犬・子猫の健康問題と対策
5.信頼できる情報源の選び方
6.まとめ
子犬・子猫を迎える前の準備
まず、子犬や子猫を迎える前には、ご家族全員でしっかりと話し合うことが大切です。
たとえば、お世話の分担や生活スタイルへの影響、しつけの方針など事前に意見をすり合わせておくことで、トラブルを防ぎ、安心して迎え入れられる環境を整えることができます。
そして、子犬や子猫が安全に過ごせるように、ご自宅の環境を整えておくことも重要です。観葉植物や電池、コード、靴下といった誤飲の危険がある物は、あらかじめ片付けておきましょう。ゴミ箱は蓋付きのものに替え、キッチンなどの危険エリアにはペット用のゲートを設置するとさらに安心です。
ここまで環境が整ったら、必要な物を揃えましょう。
フードや食器、トイレ、寝床、ケージ(またはサークル)は最低限必要になります。また、動物病院へ連れていくためのキャリーケースも早めに用意しておきましょう。子犬の場合は、首輪やリードの準備も忘れずに準備しましょう。
子犬・子猫を迎えた直後の健康管理
子犬や子猫を迎えたばかりの時期は、まだ免疫力が十分ではなく、環境の変化も重なって体調を崩しやすくなります。見た目には元気そうに見えても、寄生虫がいたり、下痢などの軽い体調不良が隠れていたりすることもあるため、できるだけ早めに動物病院で健康診断を受けましょう。
また、成長期の子犬や子猫は食事量が日々変化します。中には低血糖を起こす子もいるため、食事の与え方や栄養バランスについても、動物病院でアドバイスを受けておくと安心です。
健康診断で何も問題がなければ、かかりつけ医と相談してワクチンプログラムを組みましょう。初年度は6〜8週齢に1回目の接種を行い、最後の回が16週齢になるように3〜4週間隔で複数回接種します。子犬の場合は、狂犬病ワクチンの接種も法律で義務づけられているため、必ず接種しましょう。
もし何か疑問があれば、診察時に遠慮なくご相談ください。
子犬・子猫の基本的なケア方法
子犬や子猫の健康を守るためには、以下のような日々のケアが欠かせません。また、トラブルなく楽しく過ごすためには、しつけも重要なポイントになります。
<ブラッシング>
毛が絡んで毛玉ができると、皮膚炎を引き起こすリスクがあります。そのため、長毛種は毎日、短毛種は1週間に2〜3回を目安にブラッシングを行いましょう。
<爪切り>
室内飼育の場合は爪が削れるペースよりも伸びるペースの方が早いため、爪切りをしないと肉球に爪が刺さったり爪が折れたりして、ケガをするリスクがあります。そのため、月に1回を目安に爪切りを行いましょう。
<耳掃除>
犬や猫の耳の中はL字型をしているため蒸れやすく、外耳炎を引き起こしやすい構造をしています。そのため、月に1回を目安に耳掃除を行いましょう。ただし、耳掃除は適切な方法で行わないと、かえって耳を傷つけてしまう恐れがあります。ご自宅で耳掃除を行う場合は、耳の表面をコットンなどでやさしく拭き取る程度にとどめ、耳の奥に綿棒を入れるのは避けましょう。
<歯磨き>
乳歯が生え始めた時期からトレーニングを開始しましょう。まずは口周りを触るところからはじめ、前歯を1本だけガーゼを巻いた指で磨きます。慣れてきたら奥歯も磨き、少しずつ本数を増やしていきましょう。最終的に歯ブラシで奥歯まで磨けるように、時間をかけて少しずつトレーニングを進めていきます。頻度は毎食後が理想ですが、少なくとも2〜3日に1回は歯磨きを実施してください。
<運動>
新しい環境に慣れてきたら、少しずつ遊びの時間も増やしていきましょう。おもちゃで一緒に遊ぶようにすると、運動量が確保できるだけでなく、飼い主様とのコミュニケーションの時間も増えるため、信頼関係を築きやすくなります。
<トイレトレーニング>
子犬や子猫が床の匂いを嗅いだり、そわそわした様子を見せたりしたタイミングでトイレに誘導しましょう。成功体験を積ませることで、自然と覚えるようになります。また、トイレの場所を覚えるまではトイレの位置を変えないようにすると、失敗するリスクを下げることができます。ほかにも、トイレトレーニングが完了するまでは、家の中にいくつかトイレを設置しておくと、間に合わずに失敗するのを防ぎやすくなります。万が一失敗してしまった場合は、ニオイが残らないようにしっかりと掃除をしましょう。
<しつけ>
生後3週齢〜14週齢程は「社会化期」と呼ばれる時期で、さまざまな刺激に順応しやすく、この時期にしつけを始めると良いとされています。しつけには1〜2ヶ月かかる子が多いものの、個体差が大きく、なかには数カ月に及ぶ子もいます。
なお、子犬のいたずらや好ましくない行動を叱ることは、しつけとは言えません。ご自宅ではいたずらを未然に防げる環境を整え、上手にできたときにしっかり褒めてあげることが大切です。
当院では、子犬との暮らしに不安を感じている飼い主様をサポートするため、定期的にパピー教室を開催しています。しつけの基本や子犬との接し方、社会化に大切なポイントなどを、楽しく学べる内容となっています。しつけの進め方にお悩みがある場合は、当院のスタッフが丁寧にアドバイスいたしますので、お気軽にご相談ください。
よくある子犬・子猫の健康問題と対策
子犬や子猫は体力や免疫力がまだ十分ではないため、さまざまな体調トラブルを引き起こしやすいです。そのため、以下のような対策を行うことが大切です。
<感染症対策>
犬の「ケンネルコフ」や猫の「猫風邪」など、子犬や子猫に多く見られる感染症は、ワクチン接種によって予防することが可能です。まだ体力のない時期は、これらの感染症で命を落とすこともあるため、忘れずにワクチンを接種するようにしましょう。
<寄生虫対策>
ノミやマダニ、フィラリアなどの寄生虫対策も大切です。これらは犬や猫だけでなく、人にも影響を及ぼすリスクがあります。そのため、年間を通じて、毎月の予防薬をしっかりと投与しましょう。
<消化器系トラブルへの対応>
子犬や子猫で下痢や嘔吐が続く場合は、様子を見ずに早めに動物病院を受診する必要があります。特に、ぐったりしている、丸一日何も食べないといった症状が見られる場合は、命に関わる可能性もあるため、早めの対応が大切です。夜間や休診日であっても、まずはかかりつけ医に連絡をし、必要であれば夜間救急を利用しましょう。
<問題行動への対応>
甘噛みや夜鳴きといった問題行動に頭を悩まされる方も多いと思います。この時期は、環境の変化によるストレスや、エネルギーが有り余っていることが原因で起こることがよくあります。コミュニケーションや遊びの時間をしっかり確保し、エネルギーを発散させてあげると良いでしょう。それでも改善しない場合は、プロに相談するのも一つの手です。
当院では、発散の仕方や甘噛みの対処法についてのご相談も承っておりますので、お気軽にお声がけください。
信信頼できる情報源の選び方
子犬や子猫を迎えたばかりの頃は、ちょっとした体調の変化や行動にも不安を感じやすく、「こんな症状だけど様子を見ても大丈夫?」「ネットにこう書いてあったけど…」といったご相談をいただくことがよくあります。
今はインターネットやSNSを通じて、犬や猫に関する情報が簡単に手に入る時代です。その一方で、誤った情報や科学的根拠のない内容も多く、すべてを鵜呑みにするのは危険です。
信頼できる情報源としては、獣医師が監修した新しい本や、動物病院が発信しているブログなどがおすすめです。当院では、信頼性の高いおすすめの本をご紹介できますので、ご希望があればお声がけください。こうした情報も参考になりますが、やはり一番信頼できるのは、獣医師から直接話を聞くことです。
というのも、同じ症状であっても、原因や病名まで必ずしも同じとは限りません。生活環境もさまざまであり、診察を通して得られた情報を元にその子に合った具体的なアドバイスを受けることができます。そのため、元気なうちから何でも相談できるようなかかりつけ医を持つことが重要です。
当院では、飼い主様の不安や疑問に寄り添いながら、パピー教室などのサポートも実施しています。気になることがあれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
まとめ
子犬や子猫との暮らしは、かけがえのない喜びと癒しを与えてくれます。その一方で、健康管理やしつけといった日々の積み重ねが大切です。誤った情報に惑わされることなく、正しい知識に基づいたケアを行うことで、愛犬や愛猫の健康を守ることができます。
当院では、子犬や子猫を迎えたばかりの飼い主様に向けた健康診断やワクチン接種はもちろん、パピー教室やしつけのご相談にも対応しています。
疑問や不安がありましたら、些細なことでも当院にご相談ください。愛犬や愛猫と飼い主様が、安心して健やかな毎日を送れるように、私たちが全力でサポートいたします。
高知県南国市の『なんごくアニマルクリニック』
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