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2026.07.31 南国市・高知市で犬と猫の避妊手術をご検討中の方へ|適切な時期や手術の流れを獣医師が解説

「避妊手術は本当に必要なの?」「いつ頃受けるのがよいのだろう」と悩まれる飼い主様は少なくありません。

近年はインターネットでさまざまな情報を調べられるようになりました。一方で、情報が多いからこそ、どれが愛犬や愛猫に合った選択なのか迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。

繁殖を予定していない犬や猫では、将来の健康を考え、避妊手術を検討することがひとつの選択肢となります。ただし、手術にはメリットだけでなく全身麻酔に伴うリスクもあるため、それぞれを理解したうえで判断することが大切です。

今回は、犬や猫の避妊手術をご検討中の飼い主様へ向けて、避妊手術の一般的な知識に加え、当院で大切にしている考え方や手術の流れについて詳しくご紹介します。

■目次
1.犬や猫の避妊手術とは?期待されるメリット
2.当院で行っている避妊手術の流れ
3.麻酔中の安全管理で当院が大切にしていること
4.手術後の過ごし方とご自宅での注意点
5.避妊手術についてよくあるご質問
6.まとめ

 

犬や猫の避妊手術とは?期待されるメリット

避妊手術とは、卵巣または卵巣と子宮を摘出する手術です。

望まない妊娠を防ぐだけでなく、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などの病気のリスクを抑える効果が期待されています

当院では、繁殖予定のない犬や猫については、乳腺腫瘍の予防効果を考慮し、1歳までの避妊手術をご提案しています。

一方で、全身麻酔を伴う手術である以上、リスクがまったくないわけではありません。そのため、当院では手術のメリットだけをお伝えするのではなく、考えられるリスクについても事前に丁寧にご説明し、飼い主様にご納得いただいたうえで治療方針を決めています

 

当院で行っている避妊手術の流れ

当院では、犬や猫への負担をできるだけ軽減できるよう、それぞれの体調を確認しながら手術を進めています。

基本的な流れは以下のとおりです。

①手術当日は朝食を抜いてご来院いただきます
②午前中に身体検査や術前検査を行います
③検査結果に問題がなければ、午後から全身麻酔下で手術を実施します
④基本的には1泊入院し、翌日に退院となります
⑤術後10日〜2週間を目安に抜糸を行います

当院では、体への負担を少なくできるよう、できるだけ小さな切開で手術を行っています。ただし、子宮の状態や体格などによって傷の大きさには個体差があります。

例えば、子宮頸管が長く膀胱の奥で分かれている場合や、発情の影響で子宮が硬くなっている場合には、安全に手術を行うため切開範囲が大きくなることがあります。そのため、傷の大きさには個体差がある点も、あらかじめご説明しています。

術後は傷口を保護するため、当院オリジナルの腹帯を作製してお渡しすることも可能です。もちろん、ご家庭でご用意いただいた腹帯や術後服をご使用いただくこともできますので、ご希望があればお気軽にご相談ください。

 

麻酔中の安全管理で当院が大切にしていること

避妊手術では手術そのものだけでなく、麻酔中の管理も非常に重要です。

当院では、すべての避妊手術で気管挿管を行い、生体モニターを装着したうえで麻酔管理を実施しています

<img src="cat-checkup.jpg" alt="診察台の上で黒猫の健康状態を確認している獣医師">

手術中は以下の項目を継続して確認しています。

・心電図
・血圧
・酸素濃度
・二酸化炭素濃度

さらに、状態に応じて人工呼吸器を使用しながら麻酔管理を行う場合もあります。

なお、麻酔中に不整脈が認められ、薬剤を使用しても十分な反応が得られない場合には、安全を最優先に考え、手術を延期または中止する判断を行うこともあります。

 

手術後の過ごし方とご自宅での注意点

退院後は傷口をきれいに保ちながら、無理のない生活を送ることが大切です。

 

<散歩の注意点>

退院翌日から普段どおりのお散歩は可能です。

ただし、雨の日のお散歩や激しい運動は控えてください。特に大型犬では、腹圧が強くかかることで、まれに傷口へ負担がかかる場合があります。

 

<傷口の管理>

当院では、傷口の確認を兼ねて、1日1回を目安に消毒をお願いしています。赤みや腫れ、出血など気になる変化がないかもあわせて確認しましょう。

一方で、舐めたり噛んだりすると、細菌感染や傷口が開く原因になる場合があります。腹帯やエリザベスカラーなどを活用し、傷口を保護するようにしましょう

 

<健康状態の確認>

退院後は、毎日以下のような様子を確認してください。

・元気や食欲に変化はないか
・傷口が赤く腫れたり、開いたりしていないか
・出血や膿が出ていないか

食欲や元気の低下が数日続く場合や、傷口に気になる変化がみられた場合は、お早めにご相談ください。

 

避妊手術についてよくあるご質問

Q:傷はどれくらいの大きさになりますか?

A:当院では、できるだけ小さな切開で手術を行えるよう努めています。

ただし、体格や子宮の位置、発情による変化などによって切開範囲が変わる場合があります。そのため、傷の大きさには個体差があります。

 

Q:手術をしたのに発情が来ることはありますか?

A:犬では、卵巣の一部が残ってしまうことが主な原因です。

一方、猫では非常にまれですが、副卵巣と呼ばれる組織を生まれつき持っている場合があります。

当院でも長年の診療の中で、副卵巣が原因と考えられた症例を複数経験しています。そのため、猫の避妊手術では、この可能性について手術前にご説明し、「万が一、術後に発情のような様子がみられた場合はご相談ください」とお伝えしています。

 

Q:手術後は太りやすくなりますか?

A:避妊手術後は、代謝の変化などにより体重が増えやすくなる場合があります。

肥満はさまざまな病気のリスクにつながるため、術後は体重の変化を確認しながら、食事内容や運動量を見直していくことが大切です。

 

まとめ

避妊手術は、手術を受けて終わりではなく、その後の健康管理につながる大切な第一歩です。

術後は体重管理や定期的な健康チェックを続けながら、その子の成長や年齢に合わせたケアを行うことで、健康状態の変化に気付きやすくなります。

当院では避妊手術だけでなく、子犬・子猫の時期から健康相談やパピー教室を通じて、しつけや食事、予防医療まで継続してサポートしています。

南国市・高知市で犬や猫の避妊手術をご検討中の飼い主様は、不安や疑問がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

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