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2026.05.08 犬や猫のシニア期は何歳から?7歳からの老化サインと元気なうちに始めるべき備え

「最近、寝ている時間が増えた気がする」「前より動きがゆっくりになった」など、ふとした変化に気づくことはありませんか。

一方で、「まだ元気そうだから大丈夫」と感じて、そのまま様子を見てしまうこともあるかと思います。

しかし、犬や猫のシニア期は、ある日突然始まるものではありません。気づきにくい変化が少しずつ積み重なり、徐々に進んでいきます。そのため、元気なうちから備えておくことが、その後の安心につながります。

今回は、犬や猫のシニア期の目安や老化のサイン、さらに元気なうちから取り入れたい備えについて解説します。

■目次
1.犬や猫のシニア期はいつから?プレシニア期の重要性
2.見逃しやすい老化サイン|こんな変化はありませんか?
3.シニア期に増えやすい病気とは?
4.元気なうちからできる対策|将来に向けた準備
5.プレシニア教室の取り組み|楽しく学びながら備える
6.まとめ

 

犬や猫のシニア期はいつから?プレシニア期の重要性

一般的に、犬や猫は7歳前後からシニア期に入るといわれています。ただし、体の大きさや品種、生活環境によって個体差があるため、一律に判断することはできません。

また、その手前にあたる6歳頃は「プレシニア期(中高齢期)」と呼ばれ、見た目には大きな変化がなくても、体の内側では少しずつ老化が進んでいます。

この時期は変化が目立ちにくいため見過ごされがちですが、このタイミングで気をつけて見ていくかどうかが、その後の健康状態に大きく影響します。そのため、「まだ若いから大丈夫」と考えるのではなく、少しずつ備えを始めることが重要です。

 

見逃しやすい老化サイン|こんな変化はありませんか?

年齢とともに表れる変化には、日常の中で見過ごされやすいものも多く含まれます。例えば、以下のような様子が見られることがあります。

・活動量が減り、以前より動くことを避けるようになる
・寝ている時間が増え、起きている時間が短くなる
・食欲が増えたり減ったりと変化が見られる
・遊びに対する興味が薄れ、反応がゆっくりになる
・呼びかけへの反応が鈍くなる

これらは加齢による変化として捉えられることもありますが、病気の初期サインと重なる場合もあります。

そのため、「年齢のせい」と決めつけず、日々の変化を丁寧に観察し、気になる点があれば早めに動物病院へ相談することが大切です。

 

シニア期に増えやすい病気とは?

シニア期になると、体の機能が徐々に低下し、さまざまな病気が見られやすくなります。代表的なものとしては、主に以下が挙げられます。

・心臓病
・腎臓病
・関節のトラブル
・腫瘍 など

犬や猫の心臓病についてより詳しく知りたい方はこちら
猫の腎臓病についてより詳しく知りたい方はこちら
犬の皮膚にできるしこりについてより詳しく知りたい方はこちら

 

また、猫では慢性腎臓病や甲状腺の病気が比較的多く見られ、犬では心臓病の発症が増える傾向にあります。

これらの病気は初期には目立った症状が表れにくく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。ただし、早い段階で変化に気づき、適切な対応につなげることで、生活の質を維持しながら過ごせる可能性が高まります

ただし、過度に不安になる必要はありませんが、「早めに気づく」という視点を持つことが大切です。

 

元気なうちからできる対策|将来に向けた準備

将来に向けて備えるためには、「何か起きてから」ではなく、「元気なうちから」取り組むことが重要です。日常生活の中で意識したいポイントとして、以下のような内容が挙げられます。

 

<定期的な健康診断>

元気に見える場合でも、体の中ではないかしらの変化が進んでいることがあります。そのため、シニア期の場合は半年に一回を目安に健康診断を受けたり、血液検査や画像検査を取り入れたりしながら、早い段階で異常に気づける状態を整えておくことが大切です。

犬や猫の健康診断の重要性についてより詳しく知りたい方はこちら

 

<日頃の健康観察>

その子にとっての「いつもの状態」を知っておくことは、変化に気づくうえで欠かせません。食事量や飲水量、排泄の頻度や性状などを日常的に確認したり、わずかな違いに目を向けたりする習慣をつけることで、異変を早期に捉えやすくなります。

 

<生活環境の見直し>

年齢とともに足腰への負担が増えるため、段差を減らしたり、滑りにくい床材に変えたりする工夫が重要です。また、食事がしづらくなった場合には、フードをふやかしたり、消化しやすいものに切り替えたりすることも検討するとよいでしょう。

 

<無理のない運動習慣>

体力を維持するためには、適度な運動が欠かせません。ただし、激しい運動は負担になるため、ゆっくり散歩をしたり、軽く体を動かしたりしながら、無理のない範囲で継続することが大切です。

 

プレシニア教室の取り組み|楽しく学びながら備える

動物病院は、体調が悪いときだけ訪れる場所というイメージを持たれがちです。しかし、そのような印象が強いと、通院そのものが犬や猫にとって大きなストレスになってしまうこともあります。

そこで当院では、元気なうちから気軽に足を運べる取り組みの一つとして、プレシニア教室を行っています。教室では、日常生活に取り入れやすいマッサージの方法を学んだり、無理のない運動を体験したりしながら、健康維持に役立つ知識を楽しく身につけることができます。

<img src="veterinarian-consultation.jpg" alt="飼い主様と笑顔で会話をする獣医師のカウンセリング風景">

また、インターネット上にはさまざまな情報がありますが、中には正確性に欠ける内容も含まれています。そのため、専門的な知識を直接確認できる場として活用していただくことも大切です。

さらに、同じような悩みを持つ飼い主様同士が交流できる点も、このような場の大きな魅力の一つです。なお、今後シニア期に入り外出の機会が減っていく中でも、安全に楽しめる場所として選択肢に加えていただけます。

 

※当院では不定期でプレシニア教室を行っています。
気になる方はお知らせをご確認ください

 

まとめ

シニア期は不安を感じやすい時期ではありますが、同時に、これまで積み重ねてきた時間を大切に過ごす期間でもあります。そのため、シニア期に向けて早めに準備を始めたり、気軽に相談できる環境を整えたりすることで、飼い主様の安心にもつながります。

また、いざ介護が必要になった際に一人で抱え込まないためにも、事前に頼れる場所を知っておくことが重要です。

なお、当院では、プレシニア教室や日常的なご相談を通じて、飼い主様と犬や猫に寄り添ったサポートを心がけています。さらに、一時預かりなども行いながら、無理なく向き合える環境づくりをお手伝いしています。

これからも飼い主様とご家族が安心して過ごせるよう支えてまいりますので、気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

高知県南国市の『なんごくアニマルクリニック』
TEL:088-863-0039

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